百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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2025年9月17日

 

「仕事に貴賎なし」とはよく言うけれど、ときどき無性に、自分が社会の大きな仕事の枠組みから外れて、何もできていない人間のように感じる。TOTOのホームページで商品一覧を見て、何の脈絡もなく突然、愕然とした。これらを広く世に流通させるためには、どれだけの人間の力が必要だったのだろうと想像する。そしてその輪の中に入れていない自分のことも。自分には自分の役割があって、きっとそれを全うしているのだ。そうやって一応は納得していても、しかし自分の身体にこびりついた無力感のようなものは、どうしたって落とせない。