百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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2025年9月2日

 

「趣味は何ですか」というのと同じくらい、頻繁に聞かれてかつ答えにつまる質問に、「何をしている時が一番楽しいですか」がある。趣味がある人はそれに打ち込んでいる時間が一番楽しいのだろうけれど、趣味とまでは言わなくても、「休日にカフェでコーヒーを飲んでる時」とか「毎晩風呂に入ってのんびりしている時」とか、日常的なことでも良い。「これをしている時が楽しい!」と人に言える何かがあると人生充実するよなあ、と思いながら、これといったものがない状態が続いていた。ただ、今はある。毎日の通勤など移動中の、主に電車内で、一人本を読んだり考え事をしたりする時間だ。毎日やってくるこの時間を楽しいものにすればいいんだ、とある日決めた。そのことを意識しながら電車内で本を読んで、数日経って気づいた。読書がどうとかはあまり関係なく、一日の中にきちんと挿入されている、他人に干渉されない一人の時間そのものが楽しいのだということに。