2023-03-22 2023年3月22日 エッセイ 通勤の電車内で内田樹編「撤退論」を読んでいる。テクノロジーの進化は国力の向上につながる一方で、次から次へと難題がやってきて、その都度停滞したり、キズを負ったりする。その難題を越えることに快楽を伴うから、病みつきになってしまう。こうして無限の苦労を味わうことになる。「イノベーションを!」と叫ぶのも良いけれど、そうではいことを真剣に考えてはどうか。声高に言われていることが必ずしも今の自分に必要なことではない。その常識を疑う姿勢は、いつになっても持ち続けていたい。