毎日のお味噌汁/平山 由香 アノニマ・スタジオ
先日、久しぶりに自炊をしようと思い立った。とはいえ、さっと作れる主食と言ったら、ご飯を炊くことを除けば、カレーか、スパゲティをゆでるか、ラーメンをゆでるか、その程度だ。相変わらず料理のレパートリーは少ない。
けれど、味噌汁は作れる。具材は何でも良いのだ、という大らかな気持ちになったのは、土井善晴「一汁一菜でよいという提案」「お味噌知る。」を読んだからだ。それからというもの、味噌汁をつくるのも食べるのも大好きになった。
本書は、春夏秋冬、とにかく毎日食卓に味噌汁を置いて食べるための本。毎日の暮らしにじんわりと溶け込んでいる味噌汁づくりは、前の晩に味噌や具のことを考えることから始まる。失敗してもいい。美味しいかどうか、挑戦してみる。大きな具を大胆に。料理へのハードルを低くし、楽しく味噌汁をつくって食べるための、「暮らしのレシピ集」だ。