百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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二宮尊徳の経営学

二宮尊徳経営学/童門冬二 PHP研究所

 

通っていた小学校の校庭に、二宮金次郎銅像があった。確か。薪かなにかを背負いながら、本を読みながら歩いている姿だ。労働をしながら勉強し、学んでいった、その姿勢を見習うべし、と教えられた、と思う。

 

二宮金次郎の考え方で、これは今の自分が見習うべき、と強く思ったのは次の二つだ。一つは、自分にできる目の前のことを一生懸命やること、つまり「積少為大」。もう一つは、相手のために譲ること、差し出すこと。どちらも言い古されている言葉ではあるけれど、二宮金次郎が小さいころから(それは親からの教えだったりするのだが)身につけて実践していたとなると、言葉を知っているだけではダメだということに気づく。目の前のことを、コツコツと。そして、他人のために譲る。その二つを大事にしたい。