百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

MENU

【#学】困っている人を助けるために

初めまして。私は「学」という本屋の店主です。「学」は「まなぶ」と読みます。その名のとおり、学びを通して人生を豊かにするために、本を手渡すことをその本旨としています。

 

学び、と一言でいっても、その分野、領域は多岐にわたります。世の中で研究されている学問の広範囲に触れられる本を紹介するなんてことはできませんが、なるべく偏らず、一人の人間が様々な視点を持って、多様な考え方を認ることができるような、そんな本の紹介をしていこうと思っています。ちょっと文章が硬いですね。でも、言いたいことはそういうことです。どうぞよろしくお願いいたします。

 

最初に紹介するのは、「法律の学び方」。法学の入門的な本です。

 

法律の学び方 シッシー&ワッシーと開く法学の扉/青木人志 有斐閣

 

実は私、平日は法科大学院で事務職員の仕事もしています。私自身は法学部出身ではなく、大学では建築を学んで卒業しましたが、社会人になってから法律には興味をもっていました。しかしそれは、ただ漠然と「法律を使いこなせたら視界がもっと広がりそうだ」と感じていた程度でした。法科大学院で教材に触れ、また司法試験に向けて毎日学修に励む学生に触れ、その気持ちはさらに強くなりました。「なぜ?」「条文でそう定める趣旨は?」と深く考えながら法律を学ぶことで、法律の精神を使って社会的弱者を不利益から護ることができる。法律のプロである弁護士は、本当に専門性を求められる、しかし社会に必要不可欠な存在だと思います。

 

法律を学ぶにあたって、最初から文字の多い専門書を読み進めることはできません。そんなことをしたらすぐに挫折するに決まっています。ですので、このような入門的な本を読んで、社会における法律の役割は何なのか、といったことから、徐々に深い領域へと学んでいくことが大切です。

 

六法全書や教科書など、法学系の出版社として有名な有斐閣。そのロゴの獅子と鷲がかわいらしいキャラクターとなって登場し、青木先生と有意義で、時にくだらない、会話を繰り広げます。この本からスタートして、法律の精神を学んでみてはいかがでしょうか。

 

sarusuberi-to-taiyo.hatenablog.jp