百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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住宅読本

住宅読本/中村好文 新潮社

勉強して仕事に生かそうという意気込みがあったから、建築関係の本は多少高くても頑張って買っていた。割と高価な本が多く、ホントに読者泣かせだよなぁと思いながら読んでいた。中村好文の「住宅巡礼」「続・住宅巡礼」そして「住宅読本」もそう。税込みで3,000円を超える本はそう簡単にレジに持っていけない。でもそれだけの価値があるという確信があったので、勇気を出して財布のひもを緩めることができた。

 

「住宅読本」は彼の設計意図、思想を実例を通して読み解いていくための本。建築だけでなく家具に対するこだわり、手触りを重要視する点、生活者として実際に料理をしながら台所の設計に生かす点など、住まいづくりの参考になるものがたくさん詰まっている。