百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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愛について

詩集 愛について/若松英輔 亜紀書房

 

表紙の赤がぐっと目に飛び込んできて、いろいろなものを想起させる。太陽。花。血。心臓。その赤をイメージしながらページをめくると、言葉に宿る赤い世界に、はっとする。言葉と印象が強烈に結びついて、心臓を震わす瞬間。

 

ほんとうの言葉を

語ってください

むずかしいことではなく

頭にではなく 胸に

響くように

(弱い人)

 

「ほんとうの言葉」「ほんとうのもの」「ほんとうのこと」「ほんとうの姿」。

「ほんとう」を知り、伝えられる人間でありたいと思った。