前職で所属していた協会の法定研修で、橋本五郎の講演を聞いたことがあった。日本テレビのニュース番組でおなじみの、読売新聞の編集委員。優しい顔つきの五郎さんの生の話に耳を傾けながら、全く関心を持てなかった政治のことを、社会人たるもの勉強しなければ、と焦ったことを覚えている。その法定研修会の最後に、著書の販売会をしていたので、まぁ勉強しなきゃだよね、と思い、買った。以来、4年くらい経つのだろうか。まだ読み終わっていない。恥ずかしい。
本書は、一般の有権者にとって「結局のところどういう仕事をしているのか」がイマイチ分かっていない「官房長官」と「幹事長」という役割に焦点を当てている。記者会見でスポークスマンに徹する官房長官は政策決定から一歩引いた立場?いや、政策決定から広報まで、すべてを掌握した総裁の右腕?役割分担から政治家を見つめるというのも、政治への重要な視点となろう。