百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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東京の美しい本屋さん

東京の美しい本屋さん/田村美葉 エクスナレッジ

 

都内に住んでいるので、ちょっと本屋へ行こうと思ったときの行先は自ずと、都内の本屋になる。とはいえ、人が多いところは昔から苦手でいまだに慣れないので、行く場所は限られる。あ、これ良さそう、と思った本屋を訪れては、その印象を胸に刻み、思い出しては何度か訪れるを繰り返す。広く浅く、とにかくいろいろな本屋へ行こう、という気持ちは、それほどない。

 

「東京の美しい本屋さん」は、個性的なセレクトブックストアのうち、都内にあるお店に的を絞って紹介されている。大好きな本屋「青と夜ノ空」が掲載されているから買ったのかもしれないな。いまはウェブショップ中心の営業へと変わったけれど、吉祥寺にあったお店は本当に居心地がよく、また本のセレクトも絶妙で、吉祥寺に行くのがいつも楽しみだった。

 

ビジュアルブック専門、写真集専門、ビールが飲める本屋・・・。人と情報が集まる都内だからこその、コンセプチュアルな本屋がたくさんあって刺激を受ける。なかでも「青と夜ノ空」の、なんでもない暮らしを彩るエッセイを多く取りそろえたセレクトが大好きで、いまもお世話になっている。