EDNE/junaida 白泉社
junaidaの絵本に出会ったのは、「Michi」がきっかけだった。エッシャーのだまし絵を思わせる立体的な迷宮の絵に、心を奪われた。その後junaidaの幻想的な絵に惹かれ、いろいろな絵本を手に取った。
最新刊は、ミヒャエル・エンデの「鏡のなかの鏡」へのオマージュ。ページ見開きの左右で鏡合わせになった絵が、目に飛び込んでくる。きれいで、非現実的で、それでいて、静けさが漂っている。ページの最初からでなく、どこから開いても楽しめる絵本だ。
左右でほんのちょっとだけ違うところがある、ということを、ひと箱本屋で店番をしていた時にお客さんに教えてもらって知った。間違い探しのようにつぶさに見るのも楽しいし、鏡合わせの様子をちょっと遠い視点から眺めるのも面白い。