イノダアキオさんのコーヒーがおいしい理由/猪田彰郎 アノニマ・スタジオ
行徳のカフェニルで月に一度の出張本屋を行った。暑く、風が強かったので特に記憶に残る一日になった。ただ自身本を読みながら、本を手に取ってくれるお客さんを待ちながら、コーヒーと本との相性の良さを改めて感じた。コーヒーを飲みながら、何を考えるでもなくぼーっとする時間を味わいたいとき、その傍らに本があると楽しさは倍増する。
気に入ってくれる方が現れるのではないかと思って選んで置いておいた本書、カフェニルの本棚に置いてあった。店主がお客さんから薦められたとのこと。そうか、私が紹介するまでもなかったか。
京都の「イノダコーヒー」は円卓で有名。私も一度前職で京都に行ったときに訪れた。寿司屋さんにいるかのような、形容しがたい緊張感がそこにあって、喫茶店であることをつい忘れてしまう。その「イノダコーヒー」の味の秘密に迫ったのが本書。「一生懸命に美味しく淹れようと思えばできる」その気持ちが第一歩だなんて。じゃぁ自分も美味しく淹れてやろう！という気持ちになれた。
