彼の新刊は発売されたらとりあえず買って読み始める。それが習慣になって数年が経つ。今日も、久しぶりに入った本屋さんで突然目に入り、新刊の存在を知った。今日は買う本がないかなぁ・・・なんて店内を眺めながら歩き、諦めかけたころのこと。これだけ手に取ってレジに向かうまでに、10秒とかからなかった。
「アイネクライネナハトムジーク」が大好きだから、その続編を意識したような装丁にどきっとした。優しさに満ちたストーリー展開になっていることが分かる。「知らないうちに誰かを助けていたり、誰かに助けられたり」というコピーも素敵で、ギスギスした今だからこそ読むべき本じゃないかと期待する。
幽閉されていた女が助けられた昔話から始まる。どう展開していくのか、本当に楽しみ。
猪苗代湖で2015年から開催されている音楽フェス「オハラ☆ブレイク」のために、伊坂幸太郎さんが毎年書き続けた短編「猪苗代湖の話」。会場でしか手に入らなかった7年分の連作短編が満を持して書籍化!
(伊坂幸太郎『マイクロスパイ・アンサンブル』特設サイト)