百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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和菓子屋の包み紙

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駅前に和菓子屋さんがあって、そこで赤飯を買って食べるのが好きである。和菓子屋で赤飯。昔はそんな買い物をする発想なんてなかった。

 

その和菓子屋「大文字」に、仕事帰りに立ち寄った。金曜日の夕方、一週間お疲れ様的な気持ちで焼き団子を買った。パックを包む包装紙がきれい。店名と地名、電話番号。昔はホームページなんてないからこうして連絡先を広報し、お店の威信を発信した。何十年もデザインを変えず、大文字といえばこの絵柄、この色、とイメージさせるようになっているのだと思うと、ぐっとくる。

 

大好きな赤飯を買う時もこの包み紙で包んでくれる。赤飯の味と包み紙の臙脂色が、頭の中で結びつく。