百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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定期便の包み紙

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yack yack booksの絵本の定期便を購読し始めて3年半以上経った。自分の力では選べなかったであろう絵本がたくさん手元にやってきて、いま本棚を彩っている。他人に選んでもらった本で蔵書をつくる楽しみは、この定期便があったから知ることができた。

 

絵本は、包み紙に包まれた状態でやってくる。その包み紙がさりげなくて好きだ。今月は「YOU NEED A BOOK. A BOOK NEEDS YOU.」というメッセージ付き。わたしが本を必要とするのと同じように、本に必要とされるのだとしたら、こんなに嬉しいことはないと思う。わたしは今日やってきた絵本に必要としてもらえるだろうか。その自問の機会を、まさか包み紙に与えられるとは。

 

完全に本をくるむようにしなければならない。なぜなら本の生々しさを隠すのが目的だから。少し前までそう思っていたけれど、いまはそんなことはないと思える。帯状に包んで上下は多少見えていても、それはそれでかっこいい。自分が定期便や選書便で本を包むときの参考にしている。

 

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