百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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共鳴する本

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ある2冊の本があったとして、それぞれを別々に読んだら気づかないことも、2冊を比較しながら読むことで発見することがある。もしくは、1冊目を読んだことで2冊目の印象がガラッと変わることもあるかもしれない。1冊目でAという気持ちに傾いたから、2冊目を読んだときにBではなくCを実践してみよう、といったような。

 

そうした、本を並列で読むことによる化学反応のようなものを楽しみたい。そう思うようになった。そこで一つのキーワードが頭に浮かんだ。それは「共鳴」。

 

「共振」でも良い。二つの異なる音がぶつかったとき、音はバラバラになるけれど、同じ振動数の刺激を受けると、振幅が増えるというもの。同じ音叉を二つ並べて一方を鳴らすと、もう一方も鳴るというのがそれだ。この二つの音叉を2冊の本に置き換えると、1冊の本を読んだことで2冊目の本に含まれる1冊目の本と同じ周波数の部分が共鳴して、自分に響いてくる。そのようなことに気づけたら、いいなぁと思った。

 

本カテゴリでは2冊もしくは3冊の本を並べて、そこに共通する点、並列に読むことで得られるのではないかと思う点を、自身の体験とともに伝えたいと思います。