百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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武器になる哲学

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武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50/山口周 KADOKAWA

 

出張本屋で出会った方から選書便の依頼をいただいた。初めての依頼に舞い上がり、体中が火照ったのだけれど、それ以上に興奮したのは、そのクライアントの蔵書がすごかったからだ。ぎっしりと並んだビジネス書や技術系の本の大半はいままで手に取ったことがなく、まさしく未知の領域だった。そんななかで何冊か気になる本があり、これも縁だと思って買った。その一冊が本書「武器になる哲学」だ。哲学書と言って良いのか、ビジネス書と一括りにして良いのか、よく分からないけれど、このジャンルの本で本書ほど、手放さずゆっくり、繰り返し読みたいと思った本はない。

 

どんな仕事であっても良い。仕事でなくても良いかもしれない。自分の価値を高め、自分が提供するサービスの質を高める哲学的キーワードが50個並んでいる。哲学が、自分の攻撃力を高める武器となり、また自分を守ってくれる防具にもなるんだ。哲学にそのような力があると肌で感じたことはこれまでなかった。本書を愛読しているというクライアントのように本を日常的にたくさん読みたい、と読書家に憧れる自分は、きっとルサンチマンがたまっているのだろう。