百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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How to Put a Whale in a Suitcase

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How to Put a Whale in a Suitcase/Guridi

 

クジラが好きだ。私にとってクジラは、いつからか、大きな男、強い男、優しい男、寛容な男の象徴となった。何がきっかけだっただろうか。伊坂幸太郎の「グラスホッパー」に登場する、寡黙な自殺専門(ターゲットを殺すのではなく自殺に追い込む)の殺し屋「鯨」にどこかカッコよさを感じたからだろうか。好きなイラストレーターであるHASHIMOTO HIROMIさんの、夜の絵に登場するクジラに、自分にないおおらかさを感じたからだろうか。

 

「How to Put a Whale in a Suitcase」は、クジラをスーツケースの中に入れようとする少年を描いた海外の絵本。大きな体のクジラをスーツケースに?そんなのできるわけがない。しかし柔軟に考えればアイデアは出るはず・・・。自分の大切な物を抱きかかえるように、スーツケースにクジラを入れて持ち運ぼうとする少年を、クジラに憧れる自分に重ねた。