点滴ポール 生き抜くという旗印/岩崎航・著 齋藤陽道・写真 ナナロク社
「震えたのは」(※)で紹介した岩崎航氏の詩集。「筋ジストロフィー」という難病を抱え、一時は自分で自分の命を断とうと思ったという彼が生み出した詩は、「五体満足でなに贅沢なこと言ってるの。その有難さを忘れちゃいかん。」という自らの声を、自分に届けてくれる。
最後まで無関心でありたくないという想いから自ら新聞紙を手に取る。「市民」であることを誇りに思い、投票をする。どれも些細な出来事だけれど、逆境がなかったらその瞬間に気づかないことも多いだろう。自分も、日々の出来事に目をむけることに、無関心であってはいけないんだ。
(※)
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