百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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OHISAMA BOOK

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OHISAMA BOOK おひさまから届いた歌/マナ テライシ ニジノ絵本屋

 

太陽には、温かくて、優しくて、強くて、心が大きくて、壮大なイメージがある。分かりやすいのは寓話「北風と太陽」。風の力で無理やりコートを脱がせようとする北風に対して、ただ照らすだけの太陽。強引にことを進めようとする北風と好対照で、そこに大いなるものを感じずにいられない。太陽は、強くて優しい者の象徴。

 

そんな太陽が表紙の絵本。太陽が人々を優しく包む歌を歌う。「利他」とか「感謝」とか「誠実」とか、それらの言葉の大切さを説く本はたくさんあるけれど、子供から大人まで、誰もが「そうあろう」と素直に思える包容力に満ちた絵本は、多くはないと思う。