LEMON TIME -檸檬とつなぐ毎日- /ナカセコエミコ ニジノ絵本屋
新刊 1,760円(税込)
レモンに感じる清潔感、神秘的なイメージは、どこから来るのだろう。酸っぱさが汚れを落としてくれるから?料理に少ししか添えられないところに貴重さを感じるから?それとも、最近は梶井基次郎の「檸檬」に感じる不思議な空気を察知するから?いまだによく分からず、言葉で他人に伝えることができない。
だからわたしは紅茶ではレモンティーが好きだ。紅茶はリプトン。そのパッケージデザインを思わせるグラデーションのかかった黄色い装幀の絵本を見たときは、汚い話、口のなかに唾液がたまった。
同じく檸檬が好きなのであろう著者による、檸檬と暮らす温かい日々を描く絵本。レモンティーとは直接関係なくても、毎日を丁寧に過ごすコツがたくさんある。「忙しくて少し辛いときは、甘めのレモンティーを一杯、わたしに。」自分を甘やかすひとつのコツだ。