百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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マーキュリー・シティ

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マーキュリー・シティ/永井宏 mille books

 

美術作家の永井宏さんを知ったのは、著書「愉快のしるし」を本屋で手に取ったときだ。そこで著者に興味を持ち、「サンライト」そしてこの「マーキュリー・シティ」を3部作として楽しんでいる。10年前に他界されいているようで、もう彼の新しい言葉には出会えないのかと、寂しく思っている。

 

本書は1988年に刊行された本を復刻したもの。30年以上前のエッセイだが、当時の文化と、それを咀嚼する著者の想いがそのまま冷凍保存されいているようで、読んでいて心地よい。音楽とウッドストック、その文化に濃く深く触れて、いつの間にか終わっていたという60年代。彼にとってのそれは、では自分にっとはいつの時代にあたるのか?90年代後半、特に1999年の、世に言う最もCDが売れた時代か?楽しかったけど、あっという間に終わってしまった。

 

sarusuberi-to-taiyo.hatenablog.jp