百日紅と太陽

  真夏の太陽に向かって枝を伸ばし、花を咲かせるサルスベリのように。自分の成長を実感できるような読書体験を届ける本屋です。

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2022年9月10日

熊谷の太原堂で店番。暑すぎず、良い天気だった。たくさんのお客さんに来ていただくことができた。 新しい棚主さんと挨拶。本業はサラリーマンで、あまり売上は考えていません、なんてあっけらかんと言う。基本的には自分が所有しているオススメの本を置くけ…

2022年9月9日

電車内で考え事をする。本を読んでいることも多いけれど、本をしまい、あれこれと考えていることも多い。その対象は行ったり来たり。その時間がなんだか豊かだなぁと思っている。降車駅に着いた時にはほぼほぼ忘れているのが玉に瑕だ。 あ、これはミニエッセ…

聴竹居

聴竹居 藤井厚二の木造モダニズム建築 松隈章 写真・古川泰造 平凡社 どこか美術館に行った時だったか、何かの展示会に行った時だったか、売店で売っていたのを見て買ったのを覚えている。何の展示だったかは忘れてしまった。木造平屋の住宅のその佇まいに惚…

2022年9月8日

毎日何かを続けるということは、たぶん他人よりほんのちょっとだけ得意だと思っている。それに加えて今自分に必要なのかなと思うのは、中途半端に手にしているものを手放すこと。続けることと同じくらい、手放すことも大切で、しかし難しい。新しい何かを手…

2022年9月7日

目の前にやるべき作業がいろいろあって、あまり深くゆっくりと考えることもせずにその作業に没頭していると、体中が熱を帯びて、興奮していることに気づく。ジョギングをしている時で言うところの「ランナーズハイ」だ。その状態に入った時がとても楽しく、…

2022年9月6日

今日は司法試験の合格発表日だった。普段、法科大学院で学ぶ学生の近くで仕事をしているので、その瞬間の彼らの緊張はすさまじいものと想像する。学修の成果を発揮できれば良いけれど、結果が出なければまた振り出しに戻ってしまう。蓄積があるから振り出し…

2022年9月5日

この夏は特にエアコンを使わざるを得ない日が多く、1ヶ月の電気代がものすごく高かった。熱中症による死者のニュースをよく聞き、その多くが室内でエアコンをつけていなかった、というものだから、エアコンを稼働させ続けたこと自体に悔いはない。けれど、心…

2022年9月4日

「読書の秋」という言葉を使って、読書を薦めることが多くなってきた。私はというと、あまり季節によって読む量が変わるわけではなく、とはいえ常に一定量の本を読んでいるわけでもない。不規則に波打つ波長のようにその量は変わっていく。要は気分屋だ。 こ…

LIFEのNOBLE NOTE

ノートは、昔からキャンパスノートをずっと使っていた。使い勝手はぴかいちだと思っていた。 そして前職で仕事をしているときにツバメノートに出会い、愛用するようになった。派手でなくて良い。ちょっとだけ個性を出したい、と思うようになったのもこの頃だ…

2022年9月3日

オフ。9月に入って急に涼しく、過ごしやすくなって良かった。 昼間、自宅前の草むしりをした。ブルーベリー足元の雑草を取っていたら少し大きめの蛙が顔を出し、驚いた。雑草を取ったことで彼の生活の場を奪ってしまったか?と少し心配した。彼はどこからき…

2022年9月2日

法科大学院の仕事が遅番。ひとり事務室で作業をしながら、「なんだか信頼されている」感覚が身体に宿っていることに気づく。遅い時間に仕事をしていること、それだけをもって「充実している」とはもちろん言えないけれど、たとえまやかしでも、現に充実感が…

私の身体は頭がいい

私の身体は頭がいい/内田樹 文春文庫 千葉の市川から自由が丘に引っ越す決断ができたのは、自分でクライアントとなって設計してもらった住宅に住むという長年の夢が叶うチャンスだったから、というのももちろんあるけれど、付け加えて、新居が駅から少し離れ…

2022年9月1日

夕方、帰りがけの雨が想像以上に強かったので、夜に見た「6月下旬の梅雨明けを7月下旬に変更」というニュースに、今の雨の影響でまだ梅雨明けしてないのか?と一瞬誤解した。猛暑を和らげる恵みの雨が、史上最速で訪れた梅雨明けを帳消しにしてしまったのか…

2022年8月31日

8月31日といったら夏休み最終日!小学生や中学生の頃の自分にとっては一年で一番怖い日だったのかもしれない。登校拒否したくなるほど学校が嫌だったという記憶はないけれど、しかし2か月弱の休みを経て久しぶりに登校する前日は、憂鬱で仕方なかったのでは…

言葉にして、書くということ

雲ができるまで/永井宏 信陽堂 炉辺の風おと/梨木香歩 毎日新聞出版 エッセイが好きで、本棚に並んでいる本を分類していくと、エッセイが多いことに気づく。昔はむしろあまり好きではなかった。書き手の自分アピールが強くてツンと来ることが多かったからだ…